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かいていとし

海底都市

海野 十三

線上閱讀海野 十三《海底都市(かいていとし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,118 字 · 168 頁

青空文庫

そのときであった。僕はおどろきのあまり息がとまった。

見よ、一せいにトロ族が姿をあらわした。例の背の高い土饅頭みたいなものが、とろとろと下にとけおちると、そのあとに残ったのは僕の二倍ほどの背丈の、ふしぎな顔をした人間に似た動物であった。

彼等の全身はまっ白で、肉付のわるい方ではなかった。

その顔は、頸のところがなくて肩の上にすぐついていた。いや頸がなくなって、肩とあまりちがわない幅をもっていたという方がいいかもしれない。頭部に全然毛はなく、丸い兜のような形をしていた。額はせまく、目はすこぶる大きくて、顔からとび出していた。そして両眼の間はかなりはなれ、別なことばでいうと、目は顔の側面の方へ大分移動していた。

鼻はあるかなしかで低かった。そのかわり口吻はふくらんで大きく前に伸び、唇はとがっていた。あごは逞しくふくれていた。

腕は短く、手はひろがって鰭のようであった。脚は太くて長かったが、足首のあたりから先は、やはり尾鰭のような形をしていた。鰭らしいものが、背中と、胸と腹の境目とにもつづいていた。乳房のある者と、それのない者と両方がいた。

大ざっぱに彼等の身体つきについて感じを述べると、たしかに人間らしくはあるが、多分に魚の特徴を備えていた。