輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんやのしちょう
深夜の市長
海野 十三
線上閱讀海野 十三《深夜の市長(しんやのしちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 109,982 字 · 220 頁
その人殺しをした奴は……『深夜の市長』なのさ!」
「ええッ。……」遉の僕も、これには一驚した。
「愕いたでしょう。そして『深夜の市長』が、大悪魔だったことが分ったでしょう。この千代子さんは……」
「話の途中だが、その殺された兄さんというのは、何という名前の人かネ」
「それは四ツ木……鶴吉ていうのよ」
「呀ッ、四ツ木鶴吉! ほんとかい、それは……」
四ツ木鶴吉といえば、モガ崩れのマスミの兄の名であった。市議の旗頭動坂三郎のところで働いているという人物だった。それでは夕刊売りの千代子は、マスミの妹なのだろう。道理で、何処かで見覚えのある顔立ちだと思っていた。とにかくその四ツ木鶴吉のところへは、近いうちに会いにゆくつもりだった。そしてマスミの心境を説明して、性格破産の妹を救ってやるよう薦めるつもりだったのである。その四ツ木鶴吉が死んだと聞いて僕はすくなからずガッカリしたが、それよりも更に愕いたことは、人もあろうに「深夜の市長」が彼を殺害したという意外な話だった。
「おじさんは、兄のことを御存知ですの」
と、夕刊売りの千代子は泪にうるんだ眼を大きく開いて僕を見詰めた。