輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
まんかんところどころ
満韓ところどころ
線上閱讀夏目 漱石《満韓ところどころ(まんかんところどころ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 74,601 字 · 148 頁
韻も平仄もない長い詩であったが、その中に、何ぞ憂えん席序下算の便と云う句が出て来たので、誰にも分らなくなった。だんだん聞いて見ると席序下算の便とは、席順を上から勘定しないで、下から計算する方が早分りだと云う意味であった。まるで御籤みたような文句である。我々はみんなこの御籤にあたってひやひやしていた。
そのうち下算にも上算にもまるで勘定に這入らないものが、ぽつぽつできて来た。一人消え、二人消えるうちに橋本がいた。是公がいた。こう云う自分もいた。大連で是公に逢って、この落第の話が出た時、是公は、やあ、あの時貴様も落第したのかな。そいつは頼母しいやと大いに嬉しがるから、落第だって、落第の質が違わあ。おれのは名誉の負傷だと答えておいた。
是公だの、余だの、今の旅順の警視総長だのが落ちながら、ぶら下がっている間に、左五だけは決然として北海道へ落ち延びたのである。その落第の張本とも云うべき彼が、いくら年を取ったって、かほどに慇懃になろうとは思いも寄らぬ事であった。今日は午後から満鉄の社へ行って、蒙古旅行に関する話をするんだと云っている。
十五
河村さんの書いてくれた表を見ると、娯楽機関という題目のもとに、倶楽部とか会とか名のつくものが十ばかり並べてある。