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えんげきのようしき――そうろん
演劇の様式――総論
岸田 国士
線上閱讀岸田 国士《演劇の様式――総論(えんげきのようしき――そうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,091 字 · 22 頁
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を口実に、好い加減な、チャラッポコを演じて、よしとしているものが多いのではないかと思う。「ファルス」は、たとえ「笑劇」と訳すにしても、浅はかな笑いを誘う、軽佻浮薄な演劇を指すとは限らぬのである。
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演劇の「様式」という題目は、ジャンル(種目)という意味を含めた「かたち」の分類に主眼をおくつもりであるから、今までの分類を仮に「内容」のうえでの分類とすれば、これからすこし、「外形」からの分類をしてみることにする。
まず、そのためには、演劇をかたちづくる要素を、二つの見方から、それぞれ並べていくと、第一に、最初に述べた正統的な「演劇」を組みたてるために必要な材料として、戯曲、俳優、舞台、演出、それから、観客、とをあげなければならない。
戯曲は、脚本または台本ともいい、近頃はテキストという言葉も使われている。つまり、文学としての物語の要素である。
俳優は、その肉体的、精神的条件のすべてをもつてする、科(しぐさ)と白(せりふ)とが、いわゆる演技の実体である。
舞台とは、演技の演ぜられる、ある限られた空間であつて、これに必要な舞台装置を施すことによつて、物語の行われる一定の場所を示すことになり、この装置は、背景、大道具、小道具、照明、とに分れる。