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かせいたんけん

火星探険

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星探険(かせいたんけん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 77,522 字 · 155 頁

青空文庫

老博士の声は、まるで若者のように響いた。

四少年も、あっちへ走り、こっちへ走りして力を添える。

マートン技師と河合少年が、まるで二人三脚をやっているように、身体をくっつけ合って配電盤の方へ走る。

張は、界磁用抵抗器のハンドルにぶら下って、両足をばたばたやっている。

ネッドは――ああ可哀そうに頭から黒い油をあびてしまった。

山木は、鋼鉄の梁の上によじのぼり、そこに据えつけてあった大きな双眼鏡にかじりついて、外を見ている。

「……あと一万三千メートル。艇はすこし西へ流れた。……沙漠だ。広い沙漠だ。湖が見える。大きな輪がいくつも見える。何だかわからない……」

山木は、双眼鏡の中に入ってくるものをとらえて、片っ端から言葉に直す。

「まだか、まだか、マートン技師」

デニー博士の声が、爆風のように響く。その答はない。

「マートン技師。どうした……」

すると漸くマートンの右手があがった。と博士の肩がぶるぶると慄えた。

「重力中和機の全部。スイッチ入れろ」

「よいしょッ」

と、ぐぐぐぐッと地鳴りのような響がして、けたたましく警鈴が鳴りだした。

「ああッ」

「うーむ……」

エンジン室の全員が、電気に引懸ったように呻った。