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きせる
煙管
線上閱讀芥川 竜之介《煙管(きせる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,489 字 · 14 頁
これを聞いた、山崎、岩田、上木の三人は、また、愁眉をあつめて評議した。こうなっては、いよいよ上木の献策通り、真鍮の煙管を造らせるよりほかに、仕方がない。そこで、また、例の如く、命が住吉屋七兵衛へ下ろうとした――丁度、その時である。一人の近習が斉広の旨を伝えに、彼等の所へやって来た。
「御前は銀の煙管を持つと坊主共の所望がうるさい。以来従前通り、金の煙管に致せと仰せられまする。」
三人は、唖然として、為す所を知らなかった。
七
河内山宗俊は、ほかの坊主共が先を争って、斉広の銀の煙管を貰いにゆくのを、傍痛く眺めていた。ことに、了哲が、八朔の登城の節か何かに、一本貰って、嬉しがっていた時なぞは、持前の癇高い声で、頭から「莫迦め」をあびせかけたほどである。彼は決して銀の煙管が欲しくない訳ではない。が、ほかの坊主共と一しょになって、同じ煙管の跡を、追いかけて歩くには、余りに、「金箔」がつきすぎている。その高慢と欲との鬩ぎあうのに苦しめられた彼は、今に見ろ、己が鼻を明かしてやるから――と云う気で、何気ない体を装いながら、油断なく、斉広の煙管へ眼をつけていた。