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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
線上閱讀犬田 卯《犬田卯短編集 一(こぶ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 48,259 字 · 96 頁
あははは、と高笑いして沢屋はそのまま行ってしまったが、それがあとで考えると。……
田辺は村社の境内がどうとか、学校の新築がどうとかいうことより、根本の村政改革問題はこの予算の徹底的な検討と再編、いや出来る限りの削減、そして徒らに村吏員や村議が日当ばかり取ることを止めてしまって、それだけ村民の負担を軽くするにあると考えていた。で、彼は今度の会こそ、自分の本分をつくすべき機会であり、それこそまかり間違えば瘤と一戦を交える覚悟をきめてかかっていたのだ。
役場から古い書類の綴を引っ張り出して来て、彼は前年度、前々年度の予算表や、それに対照する収支決算報告書を丹念にしらべにかかった。
歳入出計二七・六三九、及び二七・八七七、両年度とも大差なく、そして見事に収支を合せてはいるが、ちょっと気をつけて見ると、会議費二一一、および二三〇とか、基本財産造成費五八一――五九八、雑支出というのが二七九――三〇一とか、その他伝染病予防費というのや、衛生諸費、汚物掃除費というのや、明らかに重複しているばかりかどんな風にでも小手先で流用し得るような支出が多く、また、いったい会議費というのはどんな細目のものだろうと見ると、筆墨、薪炭、用紙、茶、雑などというもので、それは他の項の雑支出と大して違わない細目である。