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きつねとたぬき
狐と狸
田中 貢太郎
線上閱讀田中 貢太郎《狐と狸(きつねとたぬき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 995 字 · 2 頁
と言った。
そこで張華は猟犬を伴れて、少年たちのいる室へ入ったが、少年たちは平気であった。
「僕達の才智は、天から与えられたものだ、それを却って妖怪として、犬を伴れてくるとは怪しからん」
と狸の方が言った。張華はこれを聞くと、
「百年の精なれば、猟犬を見れば形を現わすが、千年の妖なら、千年の神木の火で見ればきっと形を現わす」
と言った。雷孔章が、
「そんな神木がどこにあるか」
と言うと、張華は、
「燕の恵王の塚の前の華表木が千年を経ているということだ」
と言って、使をやってその木を取らした。その使が木の近くにゆくと、空に青い着物を着た小児が現われて、
「君はどこからきたのか」
と言った。使は、
「張司空の処から華表木を取りにきた」
と言った。すると小児は、
「あの古狸が馬鹿で、わしの詞を聞かなかったから、わしにも禍が及んできた」
と言って泣きだしたが、すぐ見えなくなった。
そこで使の者は華表木を伐ってみると、木の中から血が流れた。そして、その木を持って帰ってきて、それに火を点けてみると、狸と狐の姿が現われた。張華はその二疋をつかまえててしまった。