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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 112,810 字 · 225 頁
当分のうちに役立てるのが一番有効というのは切実にわかります。それから、いつか、父の記念出版に私の書いたものについてあなたの仰云ったこと覚えていらっしゃるかしら。私があれだけでも書いたというのは云々と私が云ったら、もし書けないのなら云々とあなたの仰云ったこと。思い出して下さい。そういう場合も予想されないことはない。私は自分たちの生活と文学的業績に対しては飽くまで純潔であることを望んでいるのだから。大変抽象的だがお分りになるでしょう。とにかくあらわれた形はどうあろうと我々の生活の成長のためにこそ活用されるべきなのは云わずとものことなのだから。
私の盲腸何とうるさい奴でしょう。此奴のために、私の休養の形は安静、床に休むことになって来る。おなかの右下四分の一にだけ邪魔ものがいる。きのうきょう、これがバッコしているのです。今月のうちに科学と文学のこと(科学ペン)婦人作家の今日(文芸復興)この間ハガキに一寸書いたブルムの結婚観の批判(婦公)をかき来月から又すこし沢山小説をかきます。ではどうかお大事に。
八月二十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 国府津より(絵はがき二枚 小田原海岸(一)と小田原駅(二))〕