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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 頁
いずれにせよ、しかし、ここに云われていることは、或点にふれている真実です。箇人主義的眼光で真のリアリズムはなり立たないということは、あらゆる場合の真理です。どうもありがとう。
私の小説は、やっときょうあたりからそろそろあらわれ始める様子です。
K運転手が応召だそうで、一時廃車になさるつもりのところ、加藤という古くからの人が達ちゃんと同時に出征して、かえるとき呉々もたのまれているそうで、何とか今の雇主と話しをつけると云っているそうです。いかがになりましたか、まだお返事は来ませんが。Kは実に小さい体で精一杯やってくれましたから、きょう速達で餞別送りました。ポツンとした手紙ね、御免なさい。又かきます。せき立つものがあって、内から。だもんだから。では又ね、きのうはかぜで一日フラフラでした。どうぞお大切に。いやなかぜですから。
十二月六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
十二月六日 第一一〇信
随分御無沙汰いたしましたね。きのうは、朝七時半に書き終って、実にいい心持にそれから眠って、おきて、そしておめにかかったわけでした。御褒美、御褒美という気持。