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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代唯物論講話(げんだいゆいぶつろんこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 頁
夫は人間の知識や技術を俟つことなくしては発達し得よう筈がないではないか、そうすればそれは一面観念的なものでもなければならないではないか、なぜ特に物質的と考えられねばならないのか、と。この問いに対しては吾々は已に答えておいた、社会に於ける生産力である限り、単なる自然力のように全く観念的な側面を持たないわけにはいかないのは、自明なことである。だが問題の核心は、社会の歴史的発展の全体を、この生産力の客観的――物質的・自然的・成長――と生産関係との矛盾から、説明するということに存する。社会は木や石ではない、ただ夫をその物質的なモメントから出発して説明しなければ、まとまりがつかないように出来ていると云うのである。
人間社会の歴史的発達は、人間社会の自然史的発達が高度に具体化したものである。だから歴史の抽象的一面は、この意味に於ける自然史(博物学)的基礎を有ち、又歴史そのものは、自然史をその時間上の先行条件とする。一般的にダーウィン説と呼ばれて好い進化論は、この抽象面とこの先史的時間点とに於て、唯物史観と交錯する。だが唯物史観のプロパーな問題は、人間社会生活の原始的な諸条件とその発展との研究から始まる。