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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代唯物論講話(げんだいゆいぶつろんこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 頁
要するに、そこではヒューマニズムが真のヒューマニズム(第一形態)として捉えられずに、無雑作にもヒューマニズム主義(第三形態のヒューマニズム)として、即ち結局、文化的自由主義として、捉えられているからだ。――「ヒューマニズム」は、こうした中間文学的無思想の真空をうめるための、在り合わせの液体のような観がないでもあるまい。
処で最後に、ルネサンス以来のヒューマニズムと唯物論との連関はどうかということに来る。だがルネサンス以来の所謂ヒューマニズムとは、一体どのような形態のそれであったのか。人間を人間として非人間的な疎外から恢復すること、つまり中世的カトリック的な秩序からの人間の救い出し、之は一方に於てギリシア古典研究と市民的ロマン語的な文芸活動を意味したが、他方に於て自然観察とアラビア哲学の摂取とを意味した。前者が特にヒューマニズムとなるものであり、後者が所謂唯物論となった処のものなのだ。処が前者はこの唯物論とどういう連関にあったか。それは簡単には明らかにならないのである。
これはまだ私の一応の常識的理解を出ないものだが、唯物論とヒューマニズムとの間にはルネサンス以来、それ程のっぴきならぬ連帯関係があったとは到底信じられない。