輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

げんだいぶんがくのひろば

現代文学の広場

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《現代文学の広場(げんだいぶんがくのひろば)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,491 字 · 19 頁

青空文庫

したがって、批評家である中野好夫の足も、私小説とその方法の否定という線であしぶみをくりかえすことになっているからであった。

現代文学における各作家の社会認識或は社会感覚と各自の創作方法との間には、おおいがたいギャップがある。その歴史的な亀裂の間から、肉体派小説論、中間派小説論が日本小説のフィクション性を主張して湧き出たが、その文学の空虚な実体があきられて、記録文学の流行を導き出し、その目新しさも忽ち古びて現在では実名小説がはやりはじめた。その実名小説も多くは、高見順をして「これはなかなか死ねないぞ」と苦笑させるほどの人生的文学的程度である。

こんにち、文壇の作家たちが、めいめいの特色となっている角度やニュアンスを失うまいとしながら社会の現実観と自己の創作方法との間に生じている悲劇的な裂けめにはさまって苦闘しているばかりではない。現代文学のその裂けめから、おびただしい土砂崩壊がおこっている。それがより若い文壇の世代の足を埋めているばかりか、不可避的にそれらの文学の読者であるよりひろい人民層の中から新しく別個の社会的素質をもってのび立って来ようとしている民主的な文学の芽生えさえも、その成長を歪め、畸型にする作用を及ぼしている。