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がどうとじょせい
画道と女性
上村 松園
線上閱讀上村 松園《画道と女性(がどうとじょせい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 4,652 字 · 9 頁
それは、先年聖徳太子奉讃展覧会に出陳した、「娘」と題する徳川中期頃の町娘二人を描いたものでした。そのことをお話して、その片双を描き添えて一双にすれば、辛くお間にあいそうに思ふ旨を述べ、結局お引受け申し上げたのでした。
新秋に入ると共に私は新しい作の着想や構図に思いを潜めた。そして、すでに出来ている徳川中期頃の町娘なのだから、それに取合せるのにはやはり風俗は同じ頃がいいと思い、人物の年輩は嘗て帝展に出品した後ろ向きに立った年増の婦人を想い浮かべた。品のある優雅な町方の上流婦人が、暮れかかる庭先の床几に掛けて、咲き乱れた萩の花を眺めている図、そう腹案を作ってちょうどその頃咲きかけた萩の花を写そうと、私は連日朝から高台寺に通い出したのでした。
薄鴇色の下着の模様をほのかに透かす、黒地の薄物を着た女、まあいわば先年帝展に描いた後ろ向き立姿の婦人が、やや斜めの横顔を見せたとでもいう見当、それが裳長く床几に掛けた足許近く、二枝三枝萩の小枝が風情を添えているというような図です。片双の娘二人の帯や衣裳の色気が相当華やいでいるのと対照させて、新規の方は努めて地味な色合を選んで採り合わせ、萩の葉も殊更に写生の色を避けていっさい緑青気の生々しいものを使わず、葉の数なども実際のものはもっともっと混み合って繁っているのを、故意と