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めがね

眼鏡

小川 未明

線上閱讀小川 未明《眼鏡(めがね)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 7,487 字 · 16 頁

青空文庫

図画の先生は、目をぱちぱちさして、どちらにも理屈があるので、判断に苦しむといったようすでしたが、窓ぎわへきて、子を案じて鳴いている親すずめの鳴き声が耳に入ると、急に先生の顔色が明るくなりました。

「君たちのいうことは、よくわかった。一方は、理科の知識を得るためだというのだし、一方はかわいそうだから助けるというのだ。どちらも悪いとはいわれないが、いちばんいいのは、この子すずめを親すずめに返してやるんだね。」と、先生はおっしゃいました。

「ああ、それがいいのだ。」と、正吉は、思いました。

「先生、あの高い屋根へどうして上がれますか!」

小田が、先生の言葉の終わるのを待って、問いました。

「あすこへは上がれませんね。しかたがないから、物置の軒下へでも小使いさんに頼んで入れてもらうのだ。そうすれば、親すずめがきて、世話をするでしょう。」と、先生は、おっしゃいました。

「やはり、それがいい。」と、青木も、小田も、賛成しました。六年生の二人は、反対しなかったが、だまっていました。

「それでいいなら、私が、小使いさんに頼んであげるから。」

「先生、お願いいたします。」と、四年生の三人は、声をそろえて叫びました。