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こうせんぜんじのことども

禅堂生活

鈴木 大拙

線上閱讀鈴木 大拙《禅堂生活(こうせんぜんじのことども)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 27,634 字 · 57 頁

青空文庫

厄介な世界になったものである。

洪川老師の抜萃録は色々の本からである。『楞厳経』『円覚経』『華厳経』『法華経』などは云うに及ばず、『徒然草』『常山紀談』『日本政記』『艮斎間話』等、多多益※(二の字点、1-2-22)弁ずである。悉くを調べたわけでないから、老師読書の範囲を竭くすことは固より出来ぬが、克明に覚書きせられてあるのを見ると、師の心懸けを仰ぐことが出来る。今、劉山、『人譜類記』抜萃と題したものから、二、三を引用する。劉※(「くさかんむり/(楫のつくり+戈)」、第3水準1-91-28)山とはどんな人か不幸薄識で知らぬ。

シナの人――或は東洋人一般――は、客観的に事物の研究をしなかった。それで科学の進歩、機械的技能の精巧など云う点において、欧米人に比して著しく劣って居る。この点は今後吾等の大いに務めて自ら矯正すべきところであろう。科学的反省の本になる好奇心又は疑につきては、吾等東洋人も亦大いにこれを持って居るのである。ただそれが客観的に超自己的に外に向けられないで、自己の内面生活の上にのみ注がれて来た。それで道徳的に行為的に、よほど細かい点まで気がつくのである。