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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁
船は木の葉のようにゆれ、たかい波はかんぱんにおどりあがり、うっかりしていると、人間もころがされるしまつで、みんな青い顔をしていました。けれども、日本人が自分たちの軍艦で、はじめて太平洋をわたるのだというほこりがあるので、みんな力をあわせて、あらしとたたかいました。こうして、日本暦で二月二十六日に、ぶじにサンフランシスコにつきました。
サンフランシスコの人々は、たいへんなかんげいぶりをみせました。ちょんまげに、はおりはかまをつけ、こしに刀をさした日本人のかっこうが、ものめずらしかったせいもありましょうが、ちっぽけな船で太平洋のあら波とたたかってきたということに、よりおおく感動したのにちがいありません。馬車にのせて、りっぱなホテルにあんないし、町のおもだった人々が、あとからあとからとおしかけて、下にもおかないもてなしぶりでした。あらしにもまれてこわれた咸臨丸も、ただでなおしてくれました。
諭吉は、西洋の本をたくさんよんでいたので、だいたいのようすはしっていたのですが、じっさいに目でみるのははじめてです。そうして、百聞は一見にしかず、ということわざのとおりだと、つくづくかんじました。