輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かがくろん
科学論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《科学論(かがくろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,817 字 · 278 頁
実験はそのためにこそ必要だったのだ。もしそうでなければどこに一体実験の必要があるだろう。
この点から見て、自然科学の科学性はその実証性にあると云うことが出来る。之を強調したのはオーギュスト・コントの実証主義であったが、処が彼及び其の後の各種の実証主義は、いずれも一種の現象主義と一種の経験主義(超経験的な経験主義さえ――E・フッセルルの如き)とに結びついているため、そのまま之をここへ持って来ることは出来ない。本当の予見は実証主義のものではなくて実は唯物論の特別な能力に俟たねばならないのだが、その唯物論の極めて「自然」的な立場を恰も自分の仮定として想定する自然科学は、その科学性をこの実証性の内に有っているわけなのである。で、自然科学の特徴は押しも押されもしない実証科学だという処にあったのである。
この実証性――予見するために見る――は自然科学並びに之を公的標準にもつ今日の諸科学を、他の一切の文化形象から区別する。文芸や道徳や宗教(もし宗教も亦文化形態に数えられるならば)が、たとい現実のリアリスティックな材料に基き、又実際問題に一応の解決を与え、又既成の信仰(Positive Religion)をその内容とするにしても、夫は決して予見するために見るという意味で実証的(Positive)なのではない。