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かがくろん
科学論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《科学論(かがくろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,817 字 · 278 頁
――社会科学のこの階級性の故に、今日一般にプロレタリア的社会科学は、云うまでもなくブルジョア政治権力によって検閲や統制の外部的な(之こそ外部的な)露骨な干渉を受けねばならない*。このような露骨な制約は、自然科学に就いては決して見られない処だった。
* 尤も今日厳重な検閲や統制を加えられるものは、必ずしも所謂「プロレタリア的」社会科学には限らない。ブルジョア自由主義的な理論もその例にもれない。そのことはドイツや日本の今日の文化事情が物語っている。之は資本主義的政治権力が必ずしもブルジョア自身の直接な政治権力を意味するとは限らぬ、ということに平行した現象なのである。
自然科学と社会科学とのこの社会的制約に於けるこの種の差異が、夫々の研究対象の差異(自然と歴史的社会との差)に由来することは判り切ったことだ。社会科学ではその研究対象とその研究活動とが同一存在に帰着する。そこで社会科学の研究は一つの循環をなし渦巻きをなして、存在の客観的現実を離れて浮き上がる可能性を有って来るのである。であればこそ、政治権力によって折角科学としての権威を付与されていながら、実質に於て何等科学の資格を有ち得ないような諸社会科学?(例えばファシズム的・日本主義的・ブルジョア観念論的等々の社会理論?)も、科学に類似した発生をなし得る理由が