輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいよじげんのおとこ

第四次元の男

海野 十三

線上閱讀海野 十三《第四次元の男(だいよじげんのおとこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,156 字 · 18 頁

青空文庫

しかしわたくしが道をさけるいわれは一向にないことに気がついた。相手は二人でたのしんでいるのである。われは一人で一向楽しんでいない。しからば恵まれたる彼等は、恵まれざるわれのために道をゆずるぐらいのことはしてもよいではないか。

そう思ったわたくしは目をつぶらんばかりにして前進した。

(あぶない!)

どすんと、わたしの身体は、若き男の方にぶつかった。

「あいたッ」

と、その若き男は叫んだ。そしてよろよろとうしろによろめいた。(倒れるか、気の毒に……)と思ったのは、わたくしの思いあやまりで、かの若き男は、ぐっと一足をついて体勢をたてなおした。

「おや、へんだな。――そして僕は伯父にいったんだ。僕はこれがうまくいかなければ……」

と、早口で喋るのは、その若き男であった。

「あら、どうしたの、今? あんた倒れそうになったじゃないの」

と、若き女がいった。

「ああ、なんだか身体が、あんな風になっちゃったんだよ。もういたくも何ともないよ。――それで僕は伯父に……」

「だけれど、へんね。まるで、目まいでも起こしたようだったわね」

「なあに大したことはないよ。僕、このごろすこし神経衰弱らしいのでね」