輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぜつぼうよりしょうずるぶんげい

絶望より生ずる文芸

小川 未明

線上閱讀小川 未明《絶望より生ずる文芸(ぜつぼうよりしょうずるぶんげい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 1,997 字 · 4 頁

青空文庫

更に最後に言って置くべきは、此の極遂に死を讃美する、そして此れを希うという事が出来るのが当然である。けれども此の死を讃美し此れを希うという事は既に或る解決であって、最早煩悶の時代を去った、そして宗教に合致したのであって真のもだえというべきは此に達する間の苦しみでなくてはならぬ。

今一つ言うべきは、現実という事である。此れも極めて物質的、具体的のものをのみ云うのは褊狭ではあるまいか、吾人は何程立派な形体があればとて此れを取扱うに生命なき場合は、決してそれを現実とは思わないのである。此れに反し、縦令形体はなくとも作者の主観なり神経なりが通って居ればそれは現実である。故に一人に対して現実に触れて居るとか触れて居ないとかいう事を眼に見えると否とに(取扱上に)依って云々する事は甚だ不合理の事であって、人間のセンチメント、即ち作者の神経、感情の貫くところ――努力の通ずるところが悉く現実の世界であるという事は明かである。そして作家の努力は即ち神経、感情のエキセントリックな者であって嘗て人間の達しなかった眼に見えなかった感情、人の達しない境に入るところに在ると思うのである。