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そうせつ せいようおんがくしのじだい

総説 西洋音楽史の時代

乙骨 三郎

線上閱讀乙骨 三郎《総説 西洋音楽史の時代(そうせつ せいようおんがくしのじだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,549 字 · 6 頁

青空文庫

(三)近代――十七世紀から現在までを含む。「対位」式の代りに「和声」式、又は「単声」式と呼ぶ重音の盛んになった時代である。和声式というのは重音の声がそれぞれ独立の旋律として進むのでなく、その中の一つ(殊に高音)が旋律として扱われ、その他の声はこの旋律に随伴してそれを助ける役をするもので、重音とはいえ幾分古代の単音式の単純さをも備えたものである。和声式は対位式と対立する様式であるが、それと無関係に突発したものではない。対位式が発展して行く間にそれが次第に単純化されて、その結果自然に生み出されたものであって、十七世紀以後はそれが盛んになったのである。但し和声式が盛んになったからと云って以前の対位式が絶滅したのではない。対位式はその後も古きをとうとぶ作家によって継続され、殊に十八世紀の前半(バッハ、ヘンデルの時代)には再び優勢を占め、また最近の音楽に於ても流行の傾向を示している。然し大体に就いて云うと、近代は和声式重音の行われた時代といってよい。なお近代の三百三十年間は更に次の四期にわけられる。

(イ)通奏低音期――十七世紀の初めから十八世紀の中頃(即ちバッハ、ヘンデルが仕事を終えた頃まで)約一五〇年間を含む。