輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ほどう
舗道
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《舗道(ほどう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,745 字 · 70 頁
「――あなた、それウォータア・カールなの?」
「そうじゃないわ。あれ毎日やらなくちゃ駄目なんでしょう?」
そんな会話がポツポツ出はじめた。
ミサ子はテーブルの上へ頬杖をつき、こぼれた番茶のしずくを妻楊子で拡げながら、考えこんでいた。ただ喋っただけでは消えない腹立ちのかたまりがミサ子の胸にある。
××商事の奴が、若し本心から怒ってミサ子にくってかかりでもしたのなら後がもっとさっぱりしただろう。××商事の奴のしんはガラン洞の気持だったのだ。それは、受付でミサ子が自分の名を紙に書いてた間、ぼーっと往来を眺めていた男の顔付でわかる。
あいつは、自分のものでない何かの威を借り、高飛車に出たのだ。だからミサ子が他の会社のものだと分ったときのみっともない、卑屈なあわてざまときたら、どうだ。全く「ざま見ろ!」だ。
然し、ミサ子の苦々しい発見は、そこからも深まった。あんなケチな奴にさえ権力のようなものが与えられている限り、現に順子はたまげてしまって、きくべき口さえ碌にきけなかったではないか。
今までミサ子はみんな、ほかの女事務員と同じように守衛などというものは謂わば自分達のためにもなる番人ぐらいに考えていた。