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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《菊模様皿山奇談(きくもようさらやまきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 189,935 字 · 379 頁

青空文庫

それより他に致し方がないので、酒肴を出しまして、

清「是は手前の方の不調法から出来ました事でげすから、其のお代は戴きません、皆様へ御馳走の心得で」

乙「黙れ、不礼至極なことを云うな、御馳走なんて、汝に酒肴を振舞って貰いたいから立腹致したと心得て居るか、振舞って貰いたい下心で怒ってる次第じゃアなえぞ」

清「いえその最初は上げて置いて、あとで代を戴きます」

甲「汝では分らんもっと分る者を遣せ」

二階では織江殿も心配して居りますところへ、喜六が泣きながら昇ってまいりました。

十二

喜六は力無げに二階へ上ってまいり、

喜「はい御免下せえまし」

織「おゝ喜六か、是へ来い/\」

喜「はい、誠に何ともはア申訳のねえ事をしました、悪い奴にお包を奪られて」

織「困ったものじゃアないか、何故草履を懐へ入れて二階へ上ったのだよ、草履を懐へ入れて上へ昇るなどという事があるかえ」

喜「はい、田舎者で何も心得ませんから」

織「何も心得んとて、先方で立腹するところは尤もじゃアないか、喰物の中へ泥草履を投入れゝば、誰だって立腹致すのは当然のことじゃ、それから何う致した」