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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《虎の牙/透明怪人(とらのきば)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 193,761 字 · 388 頁

青空文庫

トンネルに枝道があったけれども、あいつがこのドアに近づいた時には、ぼくたちは枝道を通りすぎていた。だから、あいつはトンネルの中で、ぼくらのわきをすりぬけて逃げたとでも、考えるほかはないが、そんなことは、ぜったいにできっこありませんからね。」

『密室』というのは、探偵小説にはよくでてくることばです。どこにも逃げ道のない、密閉された室で犯罪がおこなわれ、しかも、その部屋に犯人の姿が見えないという、ふしぎな事件を『密室の犯罪』と言うのです。

さすがは魔法博士の二十面相、さいごのどたんばになって、みごとな魔術をつかったものです。「名探偵さん、きみにはこの密室のなぞがとけますかね。」と言わぬばかりではありませんか。

もしこのなぞが明智探偵にとけなかったら、怪人との知恵くらべにまけたことになります。明智はぜがひでも、これをとかねばなりません。

さて、読者諸君、みなさんも一つ、名探偵といっしょに、このなぞをといてみてはいかがですか。ちょっとしたことに、気がつけば、なんなくとけるはずです。しかし、いままで書いたほかに、このなぞをとく手がかりが、もう一つだけあります。