輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんらんしょうにんについて
親鸞聖人について
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《親鸞聖人について(しんらんしょうにんについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 15,038 字 · 29 頁
ほんとうにそうです……。
このなかに、もしか仏門の方がおられたら、その方に聞いていただきたい。それは明治の初年の人でしょうか。三河の人で峨山和尚、この人は禅宗の人です。峨山和尚さんが、もうだめだ、命旦夕に迫ってだめらしいというときに『みな弟子ども、ここへ集めてくれ』といった。峨山和尚は古木のような身体を起きなおして、さて弟子どもにいったのはですね。『わしも、この年までに難行道禅をやってきた』というんです。『さとったつもりだ。ところがな、さて、そこまでお迎えがきてみるとな、なかなか死ぬっというのはつらいもんじゃぞよ』といったそうです。『なかなか死ぬちゅうんは、つらいもんじゃぞ、たいへんじゃぞよ。お前ら若い者は、勉強せーや』そういって、なくなったというんです。
禅宗の人といいますと、空間に徹したような見事な死に方をされますが、この和尚の死は変わっているな、と思いました。峨山和尚みたいな人でもそうかなと思いました。いわんや僕たち凡夫はですね、ああこら仕方がないんだと思ったら、たいへん気が楽になりました。そしてその峨山のことばを味わってみますと、結局はですね、峨山和尚は難行道を通ってきたわけでありますけれど、最後に弟子にいったことばは、それ自体意識しなくとも、易行道を、親鸞のいっていることばと一致してますね。