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かいしゃくがくとしゅうじがく

解釈学と修辞学

三木 清

線上閱讀三木 清《解釈学と修辞学(かいしゃくがくとしゅうじがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,866 字 · 24 頁

青空文庫

かくのごとき修辞学の論理の構造を解釈学の論理に対してさらに一層明瞭に規定することが要求されている。

私は従来種々の場合に現代哲学における解釈学の論理が有機体説にほかならぬことを論じてきた。これはその成立の歴史的事情から考えてすでにそうである。解釈学はその対象である表現の構造を有機的なものと見るのみでなく、表現と理解、表現と体験の関係をも連続的融合的に見ている。理解の概念は体験の概念と、したがってまた経験の概念と結びつく、故に客観である表現と主観に属する理解ないし体験との間には真の意味における関係が存しない。すなわち経験という場合客観をどこまでも自我に引寄せて考えることが可能であるに反し、関係という場合関係するのは本来独立のものでなければならぬ、あるいは経験という場合その関係は出来事の意味を有しない、出来事は独立のものの間の関係として生じる。解釈学の論理がなお経験の論理であるに反して、修辞学の論理は関係の論理であり、出来事の論理である。修辞学は私と汝の関係を基礎としている。私に対して汝が独立のものでないならば修辞学というものはないであろう。また私に対する汝が独立のものでないならば修辞学が技術であるということはないであろう。