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はなしにきいたこんどういさみ

話に聞いた近藤勇

三田村 鳶魚

線上閱讀三田村 鳶魚《話に聞いた近藤勇(はなしにきいたこんどういさみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,503 字 · 15 頁

青空文庫

近藤は京都にまいりまして間もなく、京都守護職であった会津侯と結託して、芹沢鴨・土方歳三等数人と一団になって、清河等と分離しまして、京都に居残ったのであります。これは近藤一人では、なかなか京都に踏みとどまるの、分離するのということがうまくゆきませんから、頭立っていますところの芹沢を担いで、それをお頭にして、数人踏みとどまるというようなことになったのであります。が、そうきまるというと、この芹沢という者を近藤の手で暗殺してしまった。芹沢という人は、随分素行のよくない人であったといいますけれども、別に分離後に素行が悪くなったのではない、前から悪いのでありますが、都合のいい時は、素行が悪くても大将に押し立てるし、都合によっては素行を論じて排斥の理由ともし、それだけではまだ不十分なので、ついに暗殺する。かなり陰険な働きをするものである。

さて最初は十二三人であったのが、後には百人余りになって、壬生浪士といわれておりましたが、それが新選組ということになって、近藤はそのお頭になったのであります。ここの手際の最もよかったことは、三月の三日に清河等が江戸へ帰りますと、七八日たった十日の日には、所司代に属することになって、新選組という名前も出来た。