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どくしょほう
読書法
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《読書法(どくしょほう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 130,289 字 · 257 頁
時とするとブック・レヴューだと云いながら、その本はそっち除けになって、本とは直接関係のないエセイになったりする場合も、例が多い。又逆に大抵の多少は文献的な扮飾を有った評論やエセイは、要するにブック・レヴューみたいなものであるとも考えられる。
で私は、「ブック・レヴュー」というものがクリティシズムの一つの重大なジャンルであり、一分野であるということ、そしてわが国では之まであまりその点が世間的に自覚されてはいなかったらしいということ、この二つの条件に基いて、こういう風変りな本を出版することにしたのである。私が右に述べたようなことは、勿論沢山の人が嫌ほど知っていることだ。ブック・レヴューが評論の入口であるというようなことは、クリティシズムに関する常識だろう(本多顕彰氏などいつも之を説いている)。併し個々の文学者や評論家の常識であるということと、世間が之を自覚しているということとは、勿論別だ。世間は之を自覚すること決して充分でなかったというのが、事実ではないだろうか。
さて、本書を世に送る所以は、右のような次第であるが、併し私が決してブック・レヴューの模範を示そうというような心算でないのは、断わるまでもあるまい。