輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あかつちへくるこどもたち

赤土へくる子供たち

小川 未明

線上閱讀小川 未明《赤土へくる子供たち(あかつちへくるこどもたち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 16,075 字 · 33 頁

青空文庫

二

」

「だいは、いらないけれど、ござがなくては、できないよ。」

こまは土の上では、よくまわらぬからです。勇二は、足に力をいれて、赤土の上をトン、トン、と、ふんでいました。かたくして、そこで、こまをまわそうというのです。

「土の上では、だめだよ、だれか、家にござを持っていない。」と、信一が、いいました。そこへ、また、あちらから一人の少年がかけてきました。

「小山が、きた。」

小山は、かね子さんの兄さんです。

「べいをするのかい。」と、小山が、ききました。

「ござがなくて、こまって、いるんだよ。だれか、ござを、さがしてこないかな。」と、勇二が、いいました。

「私、家へいって、持ってきてあげるわ。」と、かね子さんが、いいました。

「ばか、家にござなんか、ないじゃないか。」と、小山は、かね子さんをにらみました。

二

十日ばかり前のことでした。新緑がすがすがしいしいの木の下で、たたみやが、しごとをしているのを、かね子さんは、立って見ていました。いつか赤いインキをこぼして、お父さんにしかられてすぐインキけしでふいたけれど、どうしても、そのあとがとれなかった茶の間のたたみも、新しい青い草のかおりのする表にかえられました。