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あかはたじけんのかいこ
赤旗事件の回顧
堺 利彦
線上閱讀堺 利彦《赤旗事件の回顧(あかはたじけんのかいこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,652 字 · 12 頁
しかしわたしは、実際上には幸徳君らと密接に提携していた。わたしは大阪平民新聞の執筆者の一人であった。世間の新聞などでは、幸徳君らとわたしらとを一まとめにして柏木団(かしわぎだん)と呼んだりしていた。実際その連中の多くは柏木、淀橋あたりに住んでいて、それが一団となって金曜会というを作り、毎週神田で講演会をやったりしていた。硬派、軟派という言葉も、当時よく使われていた。それでわたしはある時、田添君から長文の手紙をもって、激しく(しかしながら親切に)非難されたことがあった。それは、わたしが、主義主張によって進退せず、友人関係によって離合しているのではないかと、わたしを責めたのであった。田添君の考え方からすれば、わたしは社会主義者であるのだから、たとい硬軟の別はあっても、田添君らと提携すべきであるのに、ただ友人として幸徳君らとはなはだ親密であるがために、アナキストと提携しているのは不都合だと言うのであった。
しかしわたしとしては、幸徳君とは毎日毎晩、会えば必ず議論するというほどで、決して友情のために主義主張を曖昧にしてはいなかった。ただわたしとしては、できるだけ純真な○○的態度を維持せねばならぬと考え、それにはできるだけアナキストと提携を続けねばならぬと考え、議会政策に反対する理由はあっても、直接行動に反対する