輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ちょうじんニコラ
超人ニコラ/大金塊
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《超人ニコラ/大金塊(ちょうじんニコラ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 175,219 字 · 350 頁
あいての懐中電灯は、明智探偵の顔をてらしています。
人間の倍もある金色の仏像の前に、おたがいに懐中電灯でてらされた二つの顔が、まっ正面にむきあっていました。
おお、ごらんなさい。その二つの顔は、まるで鏡にうつしたように、そっくりおなじではありませんか。
そうです。明智探偵がふたりになったのです。どちらかが、ほんもので、どちらかが、にせものにちがいありませんが、その見わけが、まったくつかないのです。
「ワハハハハ……、にせものの明智君、うまくばけたね。しかし、きみはニコラ博士の手下だ。ダイヤモンドをまもるのではなくて、それをぬすむためにやってきたのだ。そして、きみはもうぬすんでしまったのだ。」
あとからきたほうの明智が、そういって、カラカラと笑いました。
しかし、前からいる明智も、けっしてまけてはいません。
「なにをばかな。きみこそにせものだ。いまごろになって、ノコノコやってきたのが、にせもののしょうこじゃないか。
だが、うたがうなら、ぼくのからだをさがしてみるがいい。あんな大きなダイヤだから、ぼくが持っていれば、すぐにわかるはずだ。」
それをきくと、小林少年が、お堂の入口へかけていって、用意していた、呼び子の笛をとりだすと、ピリピリピリリリリリリ……と、はげしくふきならしました。