輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

えっちゅうつるぎだけ

越中劒岳

木暮 理太郎

線上閱讀木暮 理太郎《越中劒岳(えっちゅうつるぎだけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 4,680 字 · 10 頁

青空文庫

後者は平蔵谷を登って別山からの路に合するものと、長次郎谷を上って頂上直下に出るものと、尾根伝いをする為に小窓若くは三窓を登るもの(東口)と、矢張三つの路を数えることが出来る。此中最も楽なのは長次郎谷を登るものであって、測量部員が初めて頂上に達した時も此路に依ったのであった。

尾根の路の中では北口が困難である代りに危険の度は最も少ない。唯だ尾根が頂上と連絡するあたりが残雪の少ない年には、反って多少面倒であるかも知れぬが、勿論大したことはあるまい。白萩川が池ノ谷と大窓の谷とに岐れている少し下流から、右に支渓を遡って一九二〇米の三角点附近に出で、夫から偃松や灌木の密叢を押分け、二六〇〇米の附近からは嶄岩の横をからみ、急峻な雪渓の上部を横断して幾つかの小隆起を越え、終に頂上に達するのである。夫で早朝白萩川を離れて尾根の登りに懸っても、一九二〇米の三角点に達する迄に殆ど一日を費し、其翌日は辛くも頂上に達することは出来ても、頂上には燃料がないから野営には不都合である。それで寧ろ尾根上の適当なる地点に一泊し、翌早朝頂上に登る方が便利だ。尚この尾根ならば荷物を持って登り得るので、帰りに長次郎谷を下れば荷厄介となる心配はない。