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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
線上閱讀谷 譲次《踊る地平線(下)(おどるちへいせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,823 字 · 283 頁
長方形のルウレット台には緑いろの羅紗が敷き詰めてあった。これが歴史的に、そして物語的に有名な「モンテ・キャアロの緑の LURE」なのだ。この金銭の遊戯を司って、幾多の悲劇と喜劇が衝突するのを実験して来た証人である。卓子の中央は両側からくびれていて、そこにふたりの取締人―― Croupier が向い合って座を占める。その手元には出納の賭札が手ぎわよく積まれてある。二人のクルウピエの中間に廻転盤、それを挟んで左右に、線と数字の入った賭け面がふたつ続いている。人はぐるりとその両方を取りまいて、つまり一つの卓子で同じゲームが一時に二つ進行しているわけだ。クルウピエの一人は右側を支配し、他は左を処理する。客は両替で換えて来た「灰色の石鹸」――大きな金額の丸札――をそのまま賭けてもよし、細かいのが欲しければクルウピエが同額だけの小さな「ぼたん」に崩してくれる。廻転盤と賭面には一から三十六までの数が仕切ってある。卓子の賭面のほうは一二三・四五六と三つずつ一線に縦に進んでいるが、廻転盤のは一・三三・一六・二四といったぐあいに入り混っている。この円盤がクルウピエの手によってまわされるのだ。