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じしょ
辞書
折口 信夫
線上閱讀折口 信夫《辞書(じしょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,790 字 · 12 頁
方言は漠然としているが、長い歴史をもち、いまも生きている。ただ、行なわれている範囲が狭いということが、方言の最初におかるべき性質である。地方的、階級的、職業的であって、範囲が狭い。しかしながら、この方言ということは簡単に解決がつかぬ。われわれは便宜上、標準語を考えているにすぎぬ。江戸っ子のことばが標準語ではなく、それを選り分けている。平明であって、地方的なむつかしい発音を含まないで、近代的な一種の感じをもったもの、これが標準語になっている。江戸っ子のことばを基礎として、地方人が使い直したものだ。だから、標準語と方言との差は、方言の重要な性質たる、使用される範囲の広さによっては決まらない。標準語は存外使われている範囲は狭く、また、死語が多い。また、東京には行なわれていないが、東京の周囲にあるばかりでなく、九州、東北にまでわたっている語であると、単なる方言ではない。方言、標準語の区別は常識的なもので、学問的な整理はできない。勢力の問題だ。押しの強い人が行なっていれば、行なわれてくる。勢力のある人の使う語、あるいは、ある地方の言語が標準語として出てくる。