輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こんじきのし

金色の死

谷崎 潤一郎

線上閱讀谷崎 潤一郎《金色の死(こんじきのし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 22,997 字 · 46 頁

青空文庫

西洋人は勿論支那人にしろ印度人にしろ、男子の服装がいかにも鮮明な色彩と曲線に富んで居て、日本画にも油絵にも画く事が出来るけれど、日本の男の服装と来たら、到底絵にも何にもならない。こんな非芸術的な衣類を着る位なら、未だしも裸で居る方が遥に美しい。日本でも徳川の初期時代には、男女の衣裳に区別がない程一般に派手好みの服装が流行して居たのだ。唐桟を喜んだり、結城を渋がったりするのは、幕末頃の因循な町人趣味を受け継いで居るんだ。現代の日本人は宜しく慶長元禄時分の、伊達寛濶な昔の姿に復らなければいけない。」―――岡村君は斯う云う意見を主張して極端に陥らない範囲で、成る可く女柄の反物を仕立てさせては其れを着込んで歩いて居ました。或る時は黒縮緬の紋附に小紋の石持の綿入を着て、わざと鉄の附いた雪駄をちゃら/\と鳴らしながら穿いて見たり、或る時は粗い黄八丈の対の衣裳に白博多の角帯を締めたり、そう云う場合にはいつも帽子を被らず、長く伸ばして漆のような鬢髪を風に吹かせて、六尺近い偉大な体躯をゆらり/\と運ばせる様子が、いかにも立派で堂々として聊か下品でも滑稽でもなく、往来の人は皆振り顧って驚嘆の目を放ちました。