輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁

青空文庫

札たばのはいったふろしきづつみの一つをこわきにかかえ、一つを、左手にさげ、右手には懐中電灯を持って、足もとをてらしながら、一段一段、おずおずと階段をおりていきます。

まだ雨はふっていませんが、いつふりだすかわからないような、まっ暗な夜です。道もない草むらをかきわけて、ここまで来るのもやっとでした。高橋さんは、りっぱな実業家ですから、おばけをこわがるような人ではありませんが、それでも、なんとなく気味がわるいのです。それに、地下室に待ちかまえているあいてが、例のおそろしいカブトムシだと思うと、なんだかゾーッとしてくるのでした。でも、かわいい賢二君を、とりもどすためですから、どんなことでも、がまんするつもりです。

コンクリートの階段は、ひびわれて、そのあいだから草がはえているので、うっかりすると、足がすべりそうになります。高橋さんは用心しながら、だんだんふかく、おりていきました。

「懐中電灯をけすんだっ。」

足のしたの穴の中から、気味のわるい声が、ひびいてきました。高橋さんはビクッとして、立ちどまりましたが、それは地下室に待っている怪人の声とわかったので、懐中電灯をけしてポケットに入れ、