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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁

青空文庫

「そんなに乗りたいのなら、いっしょに乗ってもいいですよ。すこしきゅうくつですが、からだの小さい小林君なら、乗れないこともないでしょう。かわいらしい小林君といっしょなら、ぼくもたのしいですよ。」

と、しょうちしてくれました。

「小林さん、潜水機に乗るんだって? ぼくも乗りたいなあ。」

賢吉少年が、うらやましそうにいいました。

「きみは、とてもおとうさんが、ゆるしてくれないよ。ぼくより小さいんだし、冒険になれていないからね。でもさいしょ、ぼくが乗ってみて、だいじょうぶだったら、このつぎに、きみが乗ればいいじゃないか。」

小林君はそういって、賢吉少年をなぐさめるのでした。

三十分ほどで、すべての用意がととのいました。まず潜航艇が沈んで大洋丸のまわりをけいかいし、つぎに潜水機が沈み、さいごに鉄の網と三人の潜水夫が沈んでいきました。

小林君はうれしくてたまりません。技師のひざにだかれるようになって、からだを小さくして、まえのガラス窓をいっしんにのぞいていました。

潜水機には、電車のヘッドライトのような、強い電灯がついていますから、夜の海のなかがよく見えます。

窓の外を魚が泳いでいます。