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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁

青空文庫

明智探偵の登場

今から一時間ほどまえに、きみに電話でたのんだじゃないか。それで、きみが四人の警官をよこしてくれたんじゃないか。」

「待ってください。そりゃへんですね。わたしは、あなたの電話を聞いたおぼえはありませんよ。ちょっと待ってください。たずねてみますから。……あ、モシモシ、いまたずねてみましたが、捜査課からは、だれもあなたのおたくへ行ったものはありませんよ。たしかに警視庁のものだったのですか。」

「そうですよ。制服がふたりに、私服がふたりだった。その中に警部補がいてね。正木信三という名刺をくれましたよ。」

「え、マサキ=シンゾウですって、正木信三ですね。高橋さん、こりゃこまったことになりましたね。ぼくの方には正木信三なんて警部補は、ひとりもいないんですよ。その四人の警官は、賊の変装だったかもしれません。ともかく、おたくへまいります。くわしいことは、そちらで、うかがいましょう。」

「それじゃ、待っています。大いそぎできてください。」

そこで電話がきれました。いったい、これはどうしたわけなのでしょうか。

明智探偵の登場

高橋さんは、そのまま家へ帰りましたが、なにがなんだかさっぱりわけがわかりません。