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ゆき

雪

楠田 匡介

線上閱讀楠田 匡介《雪(ゆき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 24,792 字 · 50 頁

青空文庫

きちんとしたダブルの制服をつけていた。

「伊東……憲助です」

「いや……警視庁の田名網です……早川氏の殺害の犯人が、まだあがらないのであなたにもご協力願い度いと思いましてね」

「はあ私で出来ます事なら……」

「あの夜二時頃、皆んなが皆んな小用に起きたといっているが、その前にたとえば君は、異様な音で目を覚ましたというような事はなかったでしょうか?」

「いいえ、別に」と彼はけげんそうに警部をみた。

警部はなおも続けて、

「あなたが便所に起きた時、書庫の灯はついていたでしょうか?」

「さあ……望月君は、ついていたといっていますが私は記憶ないのです」と伊東は考え考え答えた。

「あの夜あなたは早川さんと、いい争いなすったそうですね」と警部はずばりといって彼の顔をみ据えた。彼は二三度まぶし相に、またたきしたがすぐ顔をふせて終った。暗い影がその赤黒い顔をさっと走り通った。

「書庫であなたは何か早川にいっていたそうだがね。その内容を知りたいんですよ」

「それは……」と彼はいって、あとをいい淀み暫く考えている風だったが「私は早川さんから、色々なものを頼まれて買って来たり早川さんの集めたものを、買ってあげたりしていましたが、最近になって、一寸まとまった金が、必要だったものですから会社の金を少し使い込んだのです。