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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

線上閱讀海野 十三《霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,100 字 · 86 頁

青空文庫

失敬をした。許してくれたまえ。姉さんに会いたいんだがね、よろしくたのむ」

隆夫は、三木が笑ったときに、どういうわけかあわてて逃げ腰になった。が、すぐ立ち直って、このように応対をした。

三木は、べつに隆夫のことを何とも思っていなかった。

「うん。それじゃ今母に知らせてくるからね。ちょっと待っていてくれ」

「いや、待てない。すぐ会いたい」

隆夫はひどく急いでいる。三木は、隆夫のおしの強いのに、すこし気をわるくした。だが大したことではないと、三木はすぐ自分の気持を直した。

「でも、病人だからね、様子を見た上でないと、かえって病気にさわると悪いから」

「じゃあ早くしてくれたまえ」

「よしよし」

三木は母親のところへとんでいって、今、隆夫君が来てこうこうだと話した。母親は、昨夜親切に隆夫たちが来て、器械を使って調べていってくれたことをたいへん感謝していて、それでは病人の様子を見ましょうとて、病室にはいった。

名津子は、血の気のない顔で、髪を乱したまま、すやすやと睡っていた。

そこで母親は三木のところへ戻って来て、今病人は疲れ切ってすやすや睡っているから、目がさめるまで、しばらくの間、隆夫さんに待っていてもらうようにといった。