輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ほしみせ

露肆

泉 鏡花

線上閱讀泉 鏡花《露肆(ほしみせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 15,973 字 · 32 頁

青空文庫

、ストンと外した玉屋の爺様が、餌箱を検べる体に、財布を覗いて鬱ぎ込む、歯磨屋の卓子の上に、お試用に掬出した粉が白く散って、売るものの鰌髯にも薄り霜を置く――初夜過ぎになると、その一時々々、大道店の灯筋を、霧で押伏せらるる間が次第に間近になって、盛返す景気がその毎に、遅く重っくるしくなって来る。

ずらりと見渡した皆がしょんぼりする。

勿論、電燈の前、瓦斯の背後のも、寝る前の起居が忙しい。

分けても、真白な油紙の上へ、見た目も寒い、千六本を心太のように引散らして、ずぶ濡の露が、途切れ途切れにぽたぽたと足を打って、溝縁に凍りついた大根剥の忰が、今度は堪らなそうに、凍んだ両手をぶるぶると唇へ押当てて、貧乏揺ぎを忙しくしながら、

「あ、あ、」

とまた大欠伸をして、むらむらと白い息を吹出すと、筒抜けた大声で、

「大福が食いてえなッ。」

六

「大福餅が食べたいとさ、は、は、は、」

と直きその傍に店を出した、二分心の下で手許暗く、小楊枝を削っていた、人柄なだけ、可憐らしい女隠居が、黒い頭巾の中から、隣を振向いて、掠れ掠れ笑って言う。

その隣の露店は、京染正紺請合とある足袋の裏を白く飜して、ほしほしと並べた三十ぐらいの女房で、中がちょいと隔っただけ、三徳用の言った事が大道でぼやけて分らず……但し吃驚するほどの大音で