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まぞう

魔像

林 不忘

線上閱讀林 不忘《魔像(まぞう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 131,494 字 · 260 頁

青空文庫

「うむ、いかにも拙者は浅香だが、そういう尊公は――」

「神尾喬之助」

「ナ、何イ……神尾――」

抜いたのは同時だったが、虚心流捨身の剣の前に、四人の供は忽ち地に反って……身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある喬之助の強刃、白蛇のごとく躍って慶之助に追い迫った。――じつに二番首は、この浅香慶之助であった。

それから数刻の後。

深夜である。神田帯屋小路の喧嘩渡世、茨右近方へ帰り着いた喬之助、べつだん疲れたようすもない。右近と知らずのお絃は、この夜ふけまでどこへ行っているのか、家には誰もいなかった。

壁には道場の貼出しのように、名を書き連ねた一枚の巻紙が貼ってあるのだ。

巻紙の図

その、大迫玄蕃と浅香慶之助のところへ、喬之助が前記の如く抹殺線を引いて、一番首二番首と書き入れをした時、おもてに、三梃の駕籠が停まった。

妖説逆屏風

一

笹が鳴る。

パラパラパラ……露の散る音。夕風だ。

牛込築土八幡の片ほとり、元西丸御書院番神尾喬之助の留守宅では。

美人番付の横綱、伊豆屋のお園と謳われた喬之助妻園絵が――裸になっている。

全裸体……。

あわててはいけない。風呂場なのだ。