輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
わし
鷲
岡本 綺堂
線上閱讀岡本 綺堂《鷲(わし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,476 字 · 290 頁
「おい、おい。おっかあや妹は何を泣くんだ。ことしは内の旦那さまがあの尾白を一発で撃ち落して、組じゅうの奴等に鼻を明かしてやるんだ。おっかあ、おめえ達もその時にゃ赤の飯でも炊いて祝いねえ。鯛は商売物だから、世話はねえ。」
主人の弥太郎は笑うまじき所で笑った為に、こうした不安の種を播いたのである。主を見習うわけでもあるまいが、その家来の彼もまた笑うまじき場合にげらげら笑っているのである。人のいいお豊も少しく腹立たしくなったらしく、眼をふきながら向き直った。
「わたしらはなんにも判らない人間ですから、こういう時には人一倍に心配いたします。そうして、お前さんは旦那さまのお供をしなさるのかえ。」
「知れたことさ。」と、久助はまた笑った。「おっかあ、おめえは浅草の観音さまへ行ったことがあるかえ。」
いよいよ馬鹿にされているような気がするので、お豊もあざ笑った。
「なんぼ私らのような田舎者でも、浅草の観音さまぐらいは知っていますのさ。」
「そんなら観音堂の額を見たろう。あのなかに源三位頼政の鵺退治がある。頼政が鵺を射て落すと、家来の猪早太が刀をぬいて刺し透すのだ。な、判ったか。