輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

線上閱讀下村 千秋《あたまでっかち》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 17,773 字 · 36 頁

青空文庫

いまでも、方々から貝塚がほりだされたり、矢の根石やいろんな石器が発見されたりするのでも、それがわかります。

それで、百姓村でもずいぶんふるい歴史をもった村があり、何十代つづいたかわからないような百姓家が、方々に残っているわけです。

林太郎の村も、このふるい歴史をもった村のひとつでした。湖の南の岸の丘の上にあって、戸数は五十戸ばかりでした。また林太郎の家も何十代つづいたかわからないという旧家で、村の一番北のはずれに、霞ガ浦を見下して、大きなわら屋根をかぶっていました。

しかし、旧家というのは名ばかりで、いまでは、屋敷まわりの大きな杉林はきりはらわれ、米倉はとりこわされ、馬もいないうまやと、屋根に草がぼうぼうにはえた納屋があるきりの、貧乏な百姓となっていました。同じ村の百姓も年々貧乏になっていきましたが、林太郎の家は村一番の旧家であるうえに、むかしは「名主」というのをつとめ、十年前ごろまでは村の、「総代」というのをやっていただけ、その貧乏がひじょうにめだつのでした。

林太郎のおじいさんは、それを年中苦にしていて、

「せめて子どもでも大ぜいいたら、にぎやかでいいのだが、林太郎ひとりきりだから、よけいに家の中がめいるばかりだ。