輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

線上閱讀下村 千秋《あたまでっかち》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 17,773 字 · 36 頁

青空文庫

一三

主人のためには命をすてて主人の危険を救う犬がよくありますが、しろ公もまたそういう忠実な犬にちがいありません。といってしろ公は、そこにゆきだおれてしまった林太郎をどうして救うのでしょうか。

一三

こちらは林太郎のおとっつあんです。おとっつあんはその日がくれても林太郎の姿が見えないので、これはてっきりおっかさんのお里へいったにちがいないと思い、さっぱ船にのってお里へいってみました。と、林太郎はおひるすぎにきはきたが、すぐ家へかえっていったとおばあさんのはなしです。

「それじゃ、どこへいったろう?」

「ひょっとしたら、おっかさんに会いたい一心で、土浦までいったかもしれないぞ。」

「でも、あんな子どもがひとりでいけるだろうか。」

「いやいやいったかもしれぬ。そういえばきょうの林太郎はいつもと違って、くちびるをくいしばってなにか決心したような顔で、このうちを出ていったからな。」

「しろ公もいっしょだったか。」

「ああ、いっしょだった。」

「そんならやっぱりいったかもしれねえ。よし、じゃこれから迎いにいってくる。」

「ああすぐいっておくれ。それからひとつ頼みがあるが。」

と、おばあさんは目をしょぼしょぼさしていいます。