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あらしのまえのきととりのかいわ
あらしの前の木と鳥の会話
小川 未明
線上閱讀小川 未明《あらしの前の木と鳥の会話(あらしのまえのきととりのかいわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 4,335 字 · 9 頁
「人間というやつほど、わがままなものはない。おまえさんが、そう怒んなさるのも無理はない。私たちだって、これまでずいぶんこらえてきたものだ。」と、たかは、おうようにいいました。
「しかし、あなたがたは、自由に飛んで歩ける身体だから、なにも、人間のいうとおりにならなくてもいいのだ。人間のいないところへいってしまえば、つらいめにもあわなくてすむというものだ。」
「ひのきの木さん、おまえさんも、年をとって、すこし、もうろくなさったとみえる。私たちの仲間が、人間のために、どれほど、働いて、どれほど、いじめられてきているか知れたもんでない。だいいち考えてみなさるがいい。人間は、馬や、牛や、犬や、ねこのために、病院まで建ててやっているのに、私たちの病院というようなものを、まだ建てていない。こうした大不公平は、ここに挙げ尽くされないほどある。これに対して、あなたがた同様、私たちが、黙っているものですか。」と、年とったたかはいいました。
空を暗くするまでしげったひのきの木は、黙って、たかのいうことを聞いていました。
「おい、兄弟、もうよく話がわかった。俺たちは、みんな人間の仕打ちに対して不平をもっているのだ。