輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あるよのほしたちのはなし

ある夜の星たちの話

小川 未明

線上閱讀小川 未明《ある夜の星たちの話(あるよのほしたちのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 4,262 字 · 9 頁

青空文庫

無邪気なほおの上に涙が流れて、うす暗い燈火の光が、それを照らしています。」と、やさしい星は答えました。

すると、いままで黙っていた、遠方にあった星が、ふいに声をたてて、

「その子供が、かわいそうじゃないか。だれか、どうかしてやったらいいに。」といいました。

「私は、その子が、目をさまさないほどに、揺り起こしました。そして、それが夢であることを知らしてやりました。それから子供は、やすやすと平和に眠っています。」と、やさしい星は答えました。

星たちは、それで、二人の子供らについては、安心したようです。ただ哀れな母親が、この寒い夜にひとり起きて、牛乳を温めているのを不憫に思っていました。

それから、しばらく、星たちは沈黙をしていました。が、たちまち、一つの星が、

「まだ、ほかに、働いているものはないか?」とききました。

その星は、目の見えない、運命をつかさどる星でありました。

下界のことを、いつも忠実に見守っているやさしい星は、これに答えて、

「汽車が、夜中通っています。」といいました。

ほんとうに、汽車ばかりは、どんな寒い晩にも、風の吹く晩にも、雨の降る晩にも、休まずに働いています。