輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
あるおんせんのゆらい
ある温泉の由来
佐々木 邦
線上閱讀佐々木 邦《ある温泉の由来(あるおんせんのゆらい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,655 字 · 30 頁
夥しい数だ。冥土の連中も昨今の酷暑に堪え兼ねて、夜々涼みに浮び上るのだろうとあった。丁度早川君がやって来たから、
「おい。町まで手を伸したのかい?」
と僕は訊いて見た。
「いや、知らないんだよ。僕は」
「巧く言っている」
「本当だ。村の若い衆を驚かして、手品の種を明かしたから、奴等がやったのかも知れない」
「大騒ぎらしいね」
「夥しい数だと言うから、余っ程持って行ったんだろう。悪い奴等だ」
「君が教えたからさ」
「一つ今晩景気を見に行こうか?」
「宜かろう。久しく町へ行かないから」
晩に出掛けるまでもなく、僕達はその日の昼頃○○町の警察署へ引っ張られた。巡査が呼びに来たのである。
「中学生の小池保君と早川清三郎君ですね。二人一緒で丁度好かったです」
と言うのだから、僕達に相違なかった。流石に青くなった。学校当局からは始終叱られて慣れっこになっている二人も警察は初めてだった。身に覚えはないけれど、亀の子の件だろうと思って、僕は早川君と顔を見合せた。早川君は兎に角、僕は絶対に知らないことだったから恨めしかった。
拘引ではない。無論そんな扱いを受ける筋はない。任意出頭だった。