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すりかえかいが
すり替え怪画
海野 十三
線上閱讀海野 十三《すり替え怪画(すりかえかいが)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,746 字 · 26 頁
これなら、誰が見たって、まさかこんな加筆をやったと思うまい。ふーン」
男賊は、それまでと違った一変した態度をとって、仲間を讃めた。
「あなたが、あたしにいい言葉をかけて下さるのは、こんな仕事をした直後だけに限るのよ。憎らしい人」
「さあ、急ごう、仕事が終れば、早々退場だ」
男賊は女賊を促して、さっさと部屋から出ていった。庭園に面した戸は、二人の賊を送り出すと、元のようにぴったりと閉じられた。
加筆されて怪画となり果てた名画「宝角を持つ三人のニンフ」は、そのよき静かな応接間に睡りをとったのであった。
この怪画は、それから二日後に、美術商岩田天門堂が来て、買取っていった。
地下の画室
某山脈の某地点に、烏啼天駆の持っている地下邸があった。
その一室が、かなり広くて、今は名画の間となっている。
その日、彼烏啼は、新しい画を持ちこんだ。それはルウベンスの「宝角を持つ三人のニンフ」に似た怪画であった。
彼の傍には、四十歳に近い色白の垢ぬけのした婦人がついていて、手伝っていた。
怪画は、中央のテーブルの上に、上向きに置かれた。面長白面の美男子烏啼は、待ちきれないといった顔で、婦人を促すのであった。